DNS / Domain Name System
DNS のことドメイン名が、どの住所へ案内されているかを確認する
ドメイン名が、DNS 上でどの住所や別の名前へ案内されているかを読むための入口です。
このページでは、外から確認できる公開情報を、分かることと分からないことに分けて整理します。
基本の見方
どうでもいいけど、少しだけ気になる「DNS」のこと
ドメイン名が、どの住所へ案内されているかを確認する
このページは、外部から確認できる公開 DNS 情報の読み方を解説する場所です。Web サイトやサーバーの良し悪し、安全性、運用状態そのものを判定するものではありません。Network Check で表示される各項目について、ここで何が分かるのか、そしてこれだけでは何とも言えないことを整理して説明します。
基本の見方:名前と住所を結びつける手がかり
たとえばexample.comという名前が、外から確認したときにどの住所を指しているように見えるのか。あるいは、別の名前を経由して案内されているのか。このページでは、そうしたドメイン名の行き先に関する手がかりを確認できます。
ほかにも、メールを受け取るための宛先、メールの送信元を確認するための情報、あるいは証明書を発行してよい認証局の指定など、DNS 上に置かれたさまざまな公開情報を読み解くことができます。
案内板としての DNS
DNS は、いわば建物の入口に置かれた案内板のようなものです。どこへ向かえばよいかは教えてくれますが、その先の道が通れるか、建物が開いているか、中の設備が正しく動いているかまでは、案内板を見ただけでは分かりません。
各項目で分かること、分からないこと
Aは、DNS 上に IPv4 の住所が見つかるかを見る項目です。ただし、住所が見つかっても、その先の Web サーバーが実際に応答するとは限りません。
AAAAは、DNS 上に IPv6 の住所が見つかるかを見る項目です。住所が見つかった場合でも、そこへ至る道が通っているか、サーバーの受付窓口が開いているかまでは別の確認が必要です。
CNAMEは、そのドメイン名が別の名前へ案内されているかを見る項目です。案内先の存在は分かりますが、その先の設定や紐づけがすべて正しいとは限りません。
NSとSOAは、そのドメインの DNS 情報を担当するサーバーや管理情報に関係します。担当サーバーやシリアル番号などが分かっても、運用全体の健全性をそれだけで判断するものではありません。
MX、SPF、DMARCは、メールの配送先や送信元の確認に関係する DNS 情報です。これらの情報が見つかっても、メールが必ず届くとは限りません。
CAAは、そのドメインに対して証明書を発行してよい認証局の指定に関係する DNS 情報です。これは発行許可に関する指定であり、現在使われている TLS 証明書そのものの状態を示すものではありません。
DNS Timingは、ドメイン名から住所を調べるときに、応答が返るまでにかかったおおよその時間です。この時間が短くても、Web ページ全体の表示が速いとは限りません。
Network Check との関係
実際のツール画面では、これらの情報がカードごとに整理されて表示されます。「ドメイン名と住所の関係」では A、AAAA、CNAME、NS、SOA などを確認し、「住所を調べる速さ」では DNS の応答時間を確認します。メールに関係するカードでは MX、SPF、DMARC を確認し、「証明書を出してよい相手」では CAA を確認します。
用語メモ
DNS- Domain Name System
A- Address record
AAAA- IPv6 address record
CNAME- Canonical Name record
NS- Name Server record
SOA- Start of Authority record
MX- Mail Exchange record
SPF- Sender Policy Framework
DMARC- Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance
CAA- Certification Authority Authorization
TLS- Transport Layer Security
技術者視点
技術者視点
DNS record visibility と service reachability
DNS record visibility と service reachability は別の概念です。このページで確認しているのは、DNS 応答として外部から取得できる record の有無と、その確認条件における DNS lookup の応答時間です。
A record と AAAA record は、対象名に対する IPv4 / IPv6 address record が DNS 応答として得られたことを示します。CNAME record は対象名が別の canonical name を参照していること、NS record と SOA record はその zone の authoritative name server や管理情報に関係することを示します。
DNS だけでは判断できない範囲
MX record、SPF、DMARC は mail exchanger や mail authentication に関係する DNS 情報であり、CAA record は certificate authority に対する発行許可の指定に関係する DNS 情報です。
一方で、IP address への到達性、HTTP / HTTPS service の応答性、TLS handshake の成否、TLS certificate の適合性、有効期限、失効状態、mail delivery の結果、受信側 policy の扱い、Web application の正常性は、DNS record の有無だけでは判断できません。
DNS Timing の読み方
DNS Timing は、resolver の種類、cache の状態、query type、network condition などの影響を受ける測定値です。page load time、TCP / TLS connection time、server processing time、browser rendering time とは別に扱う必要があります。
使い方の範囲 / Safety boundary
使い方の範囲 / Safety boundary
この確認で分かる範囲
このページで確認できるのは、外から見える DNS record と、その確認条件における DNS lookup の応答時間です。
DNS record は、公開情報としての案内先や関連設定を読むための手がかりになりますが、Web サイト全体の安全性、運用の正しさ、所有者、到達性、メール配送結果を保証するものではありません。